No.942 2011/05/20(金)

 ヒモワタカイガラムシ


dummy  博物館ボランティアの北河さんが、三島小の校庭のモミジバフウの枝で妖しいものを発見した(写真1)。直径5センチ弱の白い輪っかが枝についている。遠目にはキノコかとも思われたが、間近で見ると違う(写真2)。調べてみると、これが昆虫であった。その名もヒモワタカイガラムシの雌。茶色の部分が昆虫本体の一部で、白い輪はこの虫が産み出した卵なのだ。正確には白いロウ状物質で覆われた卵の集まり。虫の身体から次々と産み出される卵が伸びて輪っかになる。その伸び方は、昔懐かしい「へび花火」に少し似ている、といったらおわかりいただけるだろうか。
 (尾崎煙雄)
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写真1
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写真2
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 モミジバフウ Liquidambar styraciflua(マンサク科、北米原産)

 ヒモワタカイガラムシ Takahashia japonica(カタカイガラムシ科)

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