No.949 2011/07/01(金)

 アオバセセリ幼虫


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 館山市在住のFさんが教室博物館に持ってきてくれたもの(写真1)。これはアワブキという木の葉。葉は何者かに食べられた跡があり、さらに葉の一部に切り込みがあって先端部が折りたたまれている。合わせ目は糸で綴ってあって、何かの巣のようだ。
 開いてみると中にいたのは派手な模様のイモムシ(写真2)。アオバセセリというチョウの幼虫だ。胴体は白と黒に近い紫の縞模様で、瑠璃色の点が並ぶ。これだけでも十分に派手だが、一番目立つのはオレンジ色の頭だ。黒い目玉のような模様もある(写真3)。
 アオバセセリの幼虫はアワブキの仲間しか食べない。房総ではアワブキはやや稀な木なので、アオバセセリの幼虫にはなかなかお目にかかれない。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 アワブキ Meliosma myriantha(アワブキ科)

 アオバセセリ Choaspes benjaminii japonica(セセリチョウ科)

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