No.960 2011/08/10(水)

 ホンゴウソウ


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 元清澄山系の森でホンゴウソウをみつけた(写真1)。高さ3センチほどの赤紫色の植物。茎の太さはシャープペンシルの芯くらい。雄花と雌花を咲かせている。地面や朽ち木にまぎれて、見つけにくいことこの上ない。葉緑素を持たず、光合成はしない。根がキノコの仲間の菌糸とつながっていて、そこから栄養分を得ている。このような植物を「菌従属栄養植物」という(以前は腐生植物と呼ばれていた)。付近には純白のヒナノシャクジョウもみつかった(写真2)。これもまた菌従属栄養植物の1種。この森の土壌には菌糸が豊富なのだろうか。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 ホンゴウソウ Sciaphila japonica(ホンゴウソウ科)

 ヒナノシャクジョウ Burmannia championii(ヒナノシャクジョウ科)

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