No.973 2011/10/07(金)

 タンザワフキバッタ


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 三島小の校庭でみつけたバッタ(写真1、2)。体長3センチ弱で翅(はね)がとても短い。フキバッタ類の1種、タンザワフキバッタの雌だ。これでも立派な成虫で、翅は短くて飛ばない。『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』によると、フキバッタ類(バッタ科フキバッタ亜科)は日本に27種2亜種が知られ、その多くは短翅型である。飛ばないので地域ごとの分化が進んでいるのも特徴。
 タンザワフキバッタは群馬県南部から埼玉、東京、神奈川、伊豆半島にかけての地域に分布し、房総丘陵にも飛び地的に分布する。前出の図鑑には、全身緑色のタイプと写真のような「背赤型」の色彩型があり、房総のものはほとんどが緑色型、と書かれている。しかし、写真の個体は「背赤型」。房総産のタンザワフキバッタの「背赤型」の比率はどの程度なのかが気になり出した。もっとよく調べなければ。
 ついでに正面顔も撮影した(写真3)。なんとも味のある表情だ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 タンザワフキバッタ Parapodisma tanzawaensis(バッタ科)

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