No.975 2011/10/11(火)

 アカテガニ


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 房総半島の南端近く、洲崎神社でみつけたカニ(写真1)。これはアカテガニだ。甲羅の幅が3センチ半ほど。その名の通り、ハサミが赤いのが特徴。ただしハサミの先は白い(写真2)。アカテガニは海から離れた陸上で生活するが、幼生は海水中で育つ。夏になるとアカテガニの雌は産卵のために海辺まで移動し、海中に卵を放出する。海で成長した子ガニはやがて上陸する。
 洲崎神社は海に面した山の中腹に建つ。写真3は麓の鳥居から見上げたところ。鳥居の背後100メートルほど先には海岸線。写真右の急な石段を登り切ったところに社殿が建っている。海抜約80メートルの高さだ。アカテガニは社殿のそばで見つけた。この石段を上り下りするとかなり息が切れる。小さなカニ達がここを上り下りしているのだから大変なことだと思う。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 アカテガニ Chiromantes haematocheir(イワガニ科)

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