No.996 2012/02/01(水)

 つららと地質の関係


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 1月は数年ぶりの厳しい寒さだったため、房総丘陵の各地で立派なつららが見られたが、房総ならではのつららを各所で見ることができた。
 さながらシャンデリアのように垂れ下がった無数のつららは、養老渓谷付近で撮影した写真だが、よく見ると同じくらいの大きさで帯状に並んでいる。これは砂と泥が交互に重なった地層「砂泥互層」のガケで、砂岩層(透水層)を抜けてきた水が泥岩層(難透水層)のところで流れずにしみ出すため、泥岩層の上の面の位置からつららが垂れ下がっているものである。砂泥互層は房総丘陵に広く見られる地層である。ほかにも火山灰層が難透水層になって、大きなつららや氷の塊ができているところもあった。 つららができる場所やでき方にも、地質が大きく影響していることを実感する光景だった。
 (加藤久佳)

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写真1
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写真2
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