No.1111 2013/02/20(水)

 早春の里の花


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 寒い寒いと思っていても2月下旬にもなると春は来ている。この日は気持ちよく晴れていたので、田んぼの土手で春の花を撮影した。
 ホトケノザの花は細長い筒状で、立ち上がるように咲く(写真1)。半円形の葉が茎の先端に集まっている様子が蓮の花を模した仏像の台座に似ているところから「仏の座」の名がついた。春の七草の「ほとけのざ」はこれではなく、キク科のコオニタビラコのことなので要注意。
 よくホトケノザと混同されているのがヒメオドリコソウ(写真2)。こちらは葉の先が三角に尖っていて、花は立ち上がらない。ホトケノザと混生することも多いので、比べてみると違いがわかる。
 もうひとつ、春の里を代表する花がオオイヌノフグリ(写真3)。花の中をよく見ると、2本の雄しべがクワガタのあごのように伸びている。この仲間(Veronica)がクワガタソウ属と呼ばれるのはこの形から来ている。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ホトケノザ Lamium amplexicaule(シソ科)

 ヒメオドリコソウ Lamium purpureum(シソ科)

 オオイヌノフグリ Veronica persica(ゴマノハグサ科)

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