No.1134 2013/04/12(金)

 あっという間の巣分かれ


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 博物館の生態園のバックヤード側でミツバチが乱舞していた。危険な予感がしたのですぐにアリの専門家とハチの専門家に連絡した。
 それから約10分後、写真1のように3箇所にハチの塊が出来上がった。これはニホンミツバチの分蜂で、巣分かれが正に起こっている最中とのことだった。その後、写真1の一番下の矢印の塊に向かってミツバチが幹を歩き始めた。どうやら、一番下の塊の中に女王バチがいるようだ。
 約10分後、写真2のようになり、何事もなかったかのように辺りは静まりかえった。私が発見してから20分少々の出来事だった。ミツバチの分蜂はあっという間の出来事なので、なかなかお目にかからないらしい。確かに、最初通ったときは何も起こっておらず、仕事を終えて自分の部屋に戻るときには乱舞していたので、私自身、何が起きたのか一瞬分からなかった。千葉市内の街中で生きもの達のドラマに出会えて大興奮だった。
 (大木淳一)

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写真1
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写真2
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 ニホンミツバチ Apis cerana japonica(ミツバチ科)

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