１２月にひきつづき、化石拾い名人達と化石をさがして富津の海岸を歩いた。
　この日は大潮だったが期待したほど潮は引いておらず、海岸の転石も砂をかぶってコンディションはあまりよくはなかった。それでも名人は、富津岬の海岸でウニの化石を４個も見つけ、博物館に提供してくれた。
　富津岬の化石は、二枚貝やウニでも中が中空で堆積物に充填されていないものも多く、他の海岸に打ち上げられる化石に較べてさらに新しいように見受けられる。機会があったら、ぜひ放射性炭素による年代測定を行ってみたい。
　（加藤久佳）