No.1220 2014/02/07(金)

 アオキミタマバエ


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 三島小の校庭にあるアオキに実がなっている。アオキは高さ2〜3メートルの常緑低木で、庭木としてもよく植えられる。雌株と雄株があって、実がなるのが雌株。アオキの実は長さ2センチ弱の俵型で、3月には赤く熟す。写真では右に写っているのが正常な実。しかし、その他の実はきれいな俵型にならず、やせていびつな形をしている。これらはみな昆虫の寄生によるものだ。寄生しているのはアオキミタマバエという小型のハエの1種で、アオキの若い実に産卵する。寄生された実は正常に生育せず、写真のような形になるので、外見ですぐにわかる。房総ではアオキミタマバエに寄生された実は珍しくなく、むしろ寄生されていないものの方が少ないくらいだ。ここにも植物と昆虫のせめぎ合いがある。
 (尾崎煙雄)

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 アオキ Aucuba japonica(ミズキ科)

 アオキミタマバエ Asphondylia aucubae(タマバエ科)

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