No.1237 2014/03/27(木)

 オガタマノキ


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 清澄山系・東京大学千葉演習林にて。オガタマノキの花が咲いていた(写真1)。白い花被片を持つ直径4センチほどの花の中心部に雄しべ群と雌しべ群がある(写真2)。コブシと同じモクレン科の樹木だが、コブシと違って常緑性。東南アジアから日本南部に分布し、房総半島南部がその北限に当たる。写真の個体は植栽されたものだが、房総丘陵にはわずかに自生が知られている。ミカドアゲハというアゲハチョウの1種はこの木を食草としていて、千葉県内では1963年に館山市で1例だけ採集された記録がある。近年このチョウは分布を北に拡大する傾向にあるらしく、房総丘陵で再確認されるかもしれない。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 オガタマノキ Michelia compressa(モクレン科)

 コブシ Magnolia praecocissima(モクレン科)

 ミカドアゲハ Graphium doson(アゲハチョウ科)

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