No.1300 2014/10/24(金)

 ゲンノショウコ


dummy

 道ばたに咲いたゲンノショウコの花(写真1)。漢字で「現の証拠」と書き、腹下しの薬としてよく効くので、古くからこう呼ばれている。直径1cmほどの可憐な花の後に、オクラを小さくしたような実ができる(写真2)。実の横断面は五角形で、実の根元に5つの膨らみがあり、中に種子が1つずつ入っている。実が熟して乾くと、写真3のように5枚の裂片に分かれ、各裂片がゼンマイのように巻き上がる。その時の勢いで種子を飛ばすのだ。1メートルほども飛ぶという。種子を飛ばした後の実を「御神輿」に見立てて「ミコシグサ」とも呼ばれる。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy
写真3
dummy
dummy

 ゲンノショウコ Geranium nepalensis var. thunbergii(フウロソウ科)

dummy


ニュース一覧へもどる