No.1305 2014/11/05(水)

 シロダモの花


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 日中でも気温が15度を下回るようになり、いよいよ冬も近いと感じるこの時期、一部の常緑樹は花盛りを迎える。シロダモもその一種だ(写真1)。雌雄異株で写真は雄株。直径5ミリほどのたくさんの花が枝先に集まり、細い雄しべが毛のように伸びてブラシ状を呈する。
 しかし、この寒さでも花に飛んでくる昆虫がいるのだろうか。そんな心配は無用とでもいうように、ちゃんと訪花している昆虫をみつけた(写真2)。ハラナガツチバチの1種(キンケハラナガツチバチと思われる)の雌だ。ハラナガツチバチ類は夏から晩秋にかけて活動する。晩秋に開花する花にとっては貴重な送粉者(花粉を運んでくれる生きもの)だ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 シロダモ Neolitsea sericea(クスノキ科)

 キンケハラナガツチバチ Campsomeris prismatica(ツチバチ科)

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