No.1310 2014/11/21(金)

 じねんじょの実とむかご


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 三島小の校庭のじねんじょ畑にむかごがたくさんついていた(写真1)。写真1の中央に写った2つの丸い芋のようなものが「むかご」だ。塩ゆでにしたり、炊き込みご飯にすると美味しい。ご存知の方は多いと思うが、ときどきこれを「じねんじょの実」と誤解している人がいる。むかごは果実や種子ではなく、地上にできる芋のようなもので、土に植えれば芽が出て新たなじねんじょのつるが伸びてくる。写真2がじねんじょの本当の実で、横からみると軍配のような形をしている。本当は軍配のような平面ではなく、3枚の翼が120度の角度でつながった立体だ(写真3)。ぼくは子どものころにこの実を鼻先にくっつけて「天狗の鼻」といって遊んだ記憶がある。
 「じねんじょ(自然薯)」は作物や山菜としての名称で、標準和名は「ヤマノイモ」。日本を含む東アジアに自生する植物だ。八百屋でよく売られている「ナガイモ」は中国原産の別種。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ヤマノイモ(じねんじょ) Dioscorea japonica(ヤマノイモ科)

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