No.1321 2015/01/09(金)

 ネコヤナギ


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 ネコヤナギの花芽がほころび始めた(写真1)。といってもまだ2つ3つで、多くの花芽は硬い真っ赤な芽鱗(がりん)に包まれている(写真2)。芽鱗とは芽を保護するために発達した特殊な葉のこと。暖かそうな白い綿毛は苞葉(ほうよう)から生えている。苞葉は花を保護するための特殊な葉。この木は雄株で、3月には多数の雄しべが伸び、たくさんの昆虫が訪れる。この綿毛は冬の寒さを防ぐ効果があると思われるが、春に開花した時には、授粉に役立たない小さな昆虫を花の付け根にある蜜腺から遠ざける役割もあるのかもしれない。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 ネコヤナギ Salix gracilistyla(ヤナギ科)

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