No.1337 2015/03/18(水)

 ベニヒラタムシ


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 清澄山系にて。倒れて枯れたヒサカキの樹皮のすき間から1匹の虫が少しだけ頭をのぞかせているのをみつけた(写真1)。樹皮をはがしてみると、隠れていたのは鮮やかな赤い翅(はね)の美しい甲虫であった(写真2)。ベニヒラタムシだ。体長は12ミリほど。名前のとおり、この虫の特徴は「平たい」こと。側面からみるといかに扁平かがわかる(写真3)。身体の厚さは2ミリほど。この身体で枯れ木の樹皮の下の狭い空間を自在に歩き回り、他の昆虫を捕らえて食べるのだ。食べられる方の虫の身になってみると、逃げ場のない空間で襲いかかってくるベニヒラタムシはかなり恐ろしい存在だろうなと思う。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ヒサカキ Eurya japonica(ツバキ科)

 ベニヒラタムシ Cucujus coccinatus(ヒラタムシ科)

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