No.1370 2015/07/09(木)

 ジャノメチョウ


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 木更津市の山中にある苗畑を訪れた。草刈りの済んだ畑の中でチョウを見つけた(写真1)。ジャノメチョウだ。「蛇の目模様」が特徴のジャノメチョウの仲間にはヒメウラナミジャノメなどいくつもの種があるが、これは「ジャノメチョウ」という種名。
 交尾中のようで、写真1には2匹が写っている。写真左上のやや大きい方が雌、右下が雄。両者とも翅を閉じているので裏側しか見えない。やがて雌が雄をぶら下げたまま飛び立ち、近くの草の上に降りた。上手い具合に翅を広げてくれたので、雌の翅の表が見えた(写真2)。前翅に2つずつある「蛇の目模様」の中心が鮮やかな瑠璃色をしている。これがジャノメチョウの特徴だ。
 幼虫がイネ科やカヤツリグサ科の草本を食べるジャノメチョウは、これらの草が生える草原に棲むチョウである。適当に草刈りが行われる苗畑はジャノメチョウにとってとてもよい生息地なのだろう。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 ジャノメチョウ Minois dryas(タテハチョウ科)

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