No.1372 2015/07/10(金)
シロツメクサの穂発芽
三島小の校庭の片隅で奇妙なものをみつけた(写真)。地上15センチほどの茎の先についた茶色く枯れた房の中から、たくさんの双葉が生えている。どうやらシロツメクサの種子が、花穂についたまま発芽したもののようだ。 このような現象は「穂発芽(ほはつが)」と呼ばれ、小麦や大麦、稲などの作物で知られている。穂についたまま種子が発芽してしまうと収穫物の品質が落ちるので、農業では問題とされている。麦の穂発芽の要因としては低温と高湿度があるらしい。つまり長雨で気温が上がらず、穂が濡れたままになるような場合だ。 シロツメクサが穂発芽を起こしたのも7月上旬の長雨と日照不足の影響だろうか。 (尾崎煙雄)
シロツメクサ Trifolium repens(マメ科)