No.1380 2015/08/17(月)

 ゴホンダイコクコガネ


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 清澄山系で夜の昆虫調査。
 灯火に飛来した甲虫(写真1)。シルエットを見ると立派な角が目立つ。カブトムシに似ていなくもないが、これはゴホンダイコクコガネだ。カブトムシよりずっと小さく、体長は13ミリほど。
 名前の通り、雄には頭部に1本と前胸に4本、合わせて5本の角がある(写真2)。頭部の1本は特に立派だ。雌には角がないように見えるが、よく見ると頭部に小さな突起が1つある(写真3)。
 牛馬などの動物の糞を食糧とする「糞虫」の1種だが、ゴホンダイコクコガネはとくにシカの糞を好むという。この夜も多数のゴホンダイコクコガネが飛来した。房総丘陵ではシカの個体数の増加に伴い、この虫も増えているのだろうか。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 ゴホンダイコクコガネ Copris acutidens(コガネムシ科)

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