No.1409 2016/01/08(金)

 スイセン


dummy

 松が明けたばかりだというのにスイセン(ニホンズイセン)の花が咲いていた(写真1)。スイセンの産地として有名な鋸南町などでは12月から咲き始め、1月には盛りとなるが、同じ房総でもやや内陸に位置する君津市清和地区では1月後半に咲き始めるのがふつうだ。やはり師走からの暖冬の影響で開花が早かったのだろう。
 スイセンの花に小さな昆虫がいた(写真2)。ホソヒラタアブのようだ。このアブはとくに寒さに強く、房総丘陵では真冬でも飛んでいるのを見かける。ハチ類が活動しない冬に咲く花にとっては貴重な花粉媒介者となり得る。ただし、ニホンズイセンは三倍体なので受粉しても基本的には種子ができない。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy

 スイセン Narcissus tazetta var. chinensis(ヒガンバナ科)

 ホソヒラタアブ Episyrphus balteatus(ハナアブ科)

dummy


ニュース一覧へもどる