No.1414 2016/01/22(金)

 ヤマアカガエル産卵


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 房総丘陵の山中にあるハス田でヤマアカガエルの卵塊を発見した(写真1)。ここはヤマアカガエルの産卵場所で、毎年観察をしている。今年は例年になく早い産卵だった。この日、三島小学校のプールでもヤマアカガエルの卵塊を確認した(写真2)。プールの底に隠れていたオスのヤマアカガエルも見つかった。どちらの場所でも前の週の1/15には卵塊が無いことを確認している。
 産卵のタイミングは気象データから推定することができる。房総丘陵でヤマアカガエルが産卵するのは1月から3月の間で、冬としては暖かく雨が降る夜だ。近くにあるアメダス観測点(坂畑)のデータを見ると、1/17(日)〜18(月)にかけて降雨があり、最低気温も約3℃と暖かかったことがわかる(図1)。
 この2日間の1時間ごとのデータ(図2)を見ると、17日の深夜から18日の未明にかけて毎時4から7ミリ程度の雨が降り、気温は4℃前後であった。この夜、東京などでは大雪となり交通機関にも影響が出て大きなニュースとなった。しかしその同じ夜、房総丘陵ではヤマアカガエルの産卵日和となっていたのだった。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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図1
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図2
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 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

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