No.1418 2016/02/17(水)

 イイギリ


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 清澄山系の深い森の中、木の間隠れに鮮やかな赤が見える(写真1)。イイギリの果実だ(写真2)。イイギリは樹高20メートルを超える大木になる落葉広葉樹で、雌雄別株。雌株は冬季に真っ赤な果実を房状に実らせる(写真3)。
 果実の大きさは直径7ミリ前後だが、とにかく多数の実がなるので、遠目にも目立つ。しかし、この果実は冬の終わりの3月頃まで木に残っていることが多い。目立つわりには鳥に好まれないようで、なかなか減らないのだ。その結果、冬の房総の山歩きではおなじみの光景となっている。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 イイギリ Idesia polycarpa(イイギリ科)

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