No.1427 2016/03/10(木)

 アセビ


dummy

 山道脇のアセビの木が開花していた(写真1)。これもまた房総丘陵に春を告げる花の一つだ。直径5ミリほどの壺型の花が鈴なりに集まって咲く。花の中をのぞき込むと、雄しべや雌しべの他に、赤い縮れ毛が見える(写真2)。これは雄しべの先に生えた毛で、花を訪れた昆虫に効率よく花粉を運ばせるための仕掛けらしい。ただでさえ狭い花の中の空間を毛によってさらに窮屈にして、入り込んだ昆虫に「余計な」動きを強いることによって昆虫の身体にうまく花粉をくっつけるのだ。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy

 アセビ Pieris japonica(ツツジ科)

dummy


ニュース一覧へもどる