No.1448 2016/06/20(月)

 アオバセセリ幼虫


dummy

 この美しいイモムシはアオバセセリというチョウの幼虫だ(写真1)。オレンジ色の頭部には黒い水玉模様があってとても目立つ。この幼虫はアワブキという樹木の葉を食べるが、房総丘陵ではアワブキ自体がやや珍しい植物なのでこの幼虫に出会うことも少ない。体長5センチほどで、もう終齢幼虫と思われる。
 数日後、蛹になっていた(写真2)。アワブキの葉を巻いて、その中に隠れるようにしていた。派手な幼虫の姿からは想像もつかないような純白の蛹である。蛹になる際に脱皮した殻が落ちていた(写真3)。頭部以外は丸めた靴下のようにくしゃくしゃになっていたが、頭の表皮は硬いらしくその形を留めている。写真4の中央下に写っている黒い水玉の中に点々と見えるビーズのように光る粒が目だ。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy
写真3
dummy
dummy
写真4
dummy
dummy

 アオバセセリ Choaspes benjaminii japonica(セセリチョウ科)

 アワブキ Meliosma myriantha(アワブキ科)

 


ニュース一覧へもどる