No.1454 2016/07/22(金)

 丸ポストの秘密


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 三島小の昇降口の前に古い郵便ポストがある。観光地などでは未だに現役で使われていたりする円筒形の丸ポストだ。たぶん児童の教材として、郵便局から寄贈されたものだろう。三島小で週一の教室博物館が開館されるようになった平成15年にはすでに立っていた(写真1)。
 ポストが現役ではない証拠に郵便の取り出し口の扉はないが、その扉の中をたまたま覗き込んでちょっと驚いた。なにやら、木製の鍋の蓋のようなものが入っているのだ(写真2)。
 取り出してみると、裏側には取っ手があり、外周には溝が切ってあるなど、とても丁寧な作りだ。2つを合わせると丸い形になるようにできている(写真3、4)。
 もう、お分かりの人も多いと思うが、これは郵便物が取り出し口より下に落ちて行かないようにするための部品なのだ。ポストの中には外周の溝にピッタリ合う出っ張りがあり、部品をセットすると、奥から取り出し口に向かうゆるい傾斜がつけられていることがわかる(写真5)。
 特に郵便局の人が秘密にしていたこととは思わないが、今まで、想像することもなかった丸ポストの内部がわかり、なんだか得した気分になった。
 (小田島高之)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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写真5
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