No.1468 2016/09/17(土)

 メダカナガカメムシ


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 三島小学校の近くにて。道端のクズの葉上を小さな点が動くのが視界の隅に見えた気がした。振り向いて見たが葉上には何もいない。もしやと思い、葉を裏返してみるとそこには小さな昆虫が10匹あまりついていた(写真1)。付近のクズの葉のほぼすべてにこの虫がついている。
 体長3ミリ以下。一見ハエかと思ったが、拡大して見たらカメムシの1種であった(写真2)。メダカナガカメムシである。クズを始めとするマメ科植物から吸汁することが知られている。
 このカメムシの特徴は複眼が横に張り出していることだ。頭部をアップにしてみるとよくわかる(写真3)。身体の大きさに比してこの虫の複眼は大きい方ではない。これは想像だが、複眼が左右に張り出すことで広い視野を持つのであろうか。いずれにしても視力はよいようで、カメラを近づけると素早く逃げてしまう。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 クズ Pueraria lobata(マメ科)

 メダカナガカメムシ Chauliops fallax(メダカナガカメムシ科)

 


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