No.1493 2017/01/13(金)

 エノキタケ


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 君津市豊英在住の方がキノコを持って教室博物館に来られた(写真1)。傘の大きさが直径2〜4センチほどのキノコが100本以上密生した、差し渡し20センチ以上の大きな塊だ(写真2)。「2〜3年前に伐った庭のクリの切り株からたくさん生えてきたんだが、このキノコの名前を教えてほしい」とおっしゃる。キノコの鑑定には自信がないので、中央博物館のキノコ担当者に写真を送って問い合わせたところ、すぐに「まちがいなく、みごとな、エノキタケです。柄の部分をルーペでのぞくと、ビロード状の褐色の毛が生えています」との回答が返ってきた。
 天然のエノキタケを見るのは初めてだが、店頭で売られているエノキタケとはずいぶん違う。たしかに柄の部分は濃い褐色で、細かな毛が生えている(写真3)。さっそく、問い合わせに来られた方に鑑定結果をお伝えすると、「えー!あれがエノキタケなんですか」と驚かれた。「庭の切り株にはまだたくさん生えています」ともおっしゃっていた。鍋の具にするにしても当分は楽しめそうだ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 エノキタケ Flammulina velutipes(タマバリタケ科)

 


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