No.1502 2017/03/08(水)

 ヒメコマツの調査


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 この日は小糸川源流の山へヒメコマツの調査に入った。ヒメコマツは「五葉松」の一種で、千葉県では絶滅危惧種である。毎年この時期にヒメコマツの生育状況を確かめるための調査を行っている。
 急峻な斜面に挟まれた渓谷(写真1)をさかのぼり、垂直の崖に囲まれた尾根(写真2)を目指す。目的のヒメコマツが元気に生育しているのを確認できるとほっとする(写真3)。
 帰り道、山道にオニシバリの花が咲いていた(写真4)。早春に咲く低木の花で、ジンチョウゲの仲間。花の色こそ違うが、形はジンチョウゲに似ている(写真5)。しかし、鼻を近づけてもジンチョウゲのような香りはしない。それでも春の訪れを感じさせてくれる花である。オニシバリの名は「鬼を縛れるほど強い茎」から。別名のナツボウズは「冬に葉をつけ、夏に落葉する性質」から名付けられている。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3

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写真4

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写真5

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 ヒメコマツ Pinus parviflora var. parviflora(マツ科)

 オニシバリ(別名:ナツボウズ) Daphne pseudomezereum(ジンチョウゲ科)

 


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