No.1528 2017/06/23(金)

 オドリキバガ


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 三島小にて。草むらの葉の上を素早く歩き回る昆虫が目に止まった(写真1)。長さは5ミリほど。ガの仲間だとは思うのだが、とにかく動きが速い。くるくると「8」の字を描くように回りながら移動していく。巣に戻ってきたミツバチのダンスのよう、といえば少しは想像してもらえるだろうか。
 少しも静止してくれないので写真が撮れない。なんとか撮影したいとカメラを近づけると、ぴたりと動きを止めると同時に、それまで半開きにしていた翅(はね)を閉じて短い棒のようになる(写真2)。しかし、すぐにまたくるくるダンスを始める。なかなか手強い被写体だ。
 10分以上ねばってようやく撮れたのが写真3。あまりピントが合っていないが、褐色の地に青い金属光沢がある縞模様を持つ翅が写った。これを手がかりに調べたところ、この昆虫はオドリキバガというガの1種であることがわかった。
 その名の通り、踊るような行動が特徴だが、何のために踊るのかは不明。雄が雌にアピールをしているのだろうか。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3

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 オドリキバガ Dichomeris hoplocrates(キバガ科)

 


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