No.1561 2017/11/03(金)
リンドウ
先週観察したリンドウの花をまた観察しに行くと、閉じかけの花があった(写真1)。中をのぞき込むと、どうやら雌しべが熟した雌性期の花のようだが写真はうまく撮れない(写真2)。 撮影のために花冠の一部を切り開いてみた(写真3)。花の中心に円錐状の雌しべ(子房と花柱)が立ち、その先端(柱頭)は2つに裂けて反り返っている。先週観察した雄性期の花では中央に集まって未熟な雌しべを隠していた5本の雄しべは、散開してできるだけ柱頭から離れようとしているかのように花冠の内側に張りついていた。おそらく受粉を完了した雌性期の花で、開いていた花冠を閉じつつあったのだろう。 (尾崎煙雄)
リンドウ Gentiana scabra(リンドウ科)