No.1568 2017/12/01(金)

 ビワ


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 袖ケ浦市内にて。山中の畑にビワの木が植えられている(写真1)。千葉県はビワの産地だが、ビワの木は中国原産で日本の温暖な地域に生育している。12月はビワの花の時期だ。長さ30センチにもなる大きな常緑の葉の上伸びた枝先にビワの花序が見える(写真2)。
 ビワの花序は全体が褐色の毛に覆われビロード状になっていて暖かそうな感じがする(写真3)。もともと暖地の植物なので、保温のためではないと思われるが。
 個々の花は直径2センチほど(写真4)。5枚の白い花弁があり、多数の雄しべが見える。数えてみると、雄しべの数は20本。両性花だが、多数の雄しべに隠れて雌しべがよく見えない。よくよく探すと、雄しべの下にわずかにのぞいている雌しべが見えた(写真5の矢印)。
 冬から春にかけて果実が生長し、初夏にビワの実が熟す。夏の訪れを告げるビワの果実は真冬にその準備が始まっているのだ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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写真5
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 ビワ Eriobotrya japonica(バラ科)

 


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