No.1588 2018/03/02(金)

 タゴガエル


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 いつものように沢に魚を採りにでかけ、一休みしていると周りの岩から「ゴゴ・・ゴゴゴ・・・」という音が聞こえてきた。調べてみるとタゴガエルが岩の隙間にたくさん集まり、繁殖行動をしているところであった。少数の雌をめぐって多数の雄が奪い合いをしていたが、しっかりとペアを組んでいるものもいた(写真1)。タゴガエルはアカガエル科のカエルで、本州、四国、九州に分布している。山地、森林内の渓流付近に生息しており、千葉県では房総丘陵を中心に分布している。千葉県には同じアカガエル科でタゴガエルに似ている、ヤマアカガエル、ニホンアカガエルが生息している。一見するとこの3種はよく似ているが、腹側の模様を確認するとすぐに見分けることができる。タゴガエルは写真のように黒いまだら模様(写真2)が特徴で、他の2種にはこのような模様を見られない。ちなみにヤマアカガエルには以前の日記で紹介したように、斑点模様があるが、ニホンアカガエルにはほとんど模様がない。
 魚の動きも活発になり、一気に春めいてきた。
 (後藤亮)

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写真1
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写真2
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 タゴガエル Rana tagoi(アカガエル科)

 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

 ニホンアカガエル Rana japonica(アカガエル科)

 


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