No.1587 2018/03/02(金)

 キタテハ


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 三島小学校にて。3月に入って最高気温が15℃を超えるようになった。啓蟄(けいちつ)も近い。きっと昆虫も活動を始めているだろうと思って校庭を歩いたら、案の定、飛び回るキタテハを見つけた(写真1)。
 キタテハは成虫のまま越冬するチョウで、寒い時期には物陰に隠れ、翅(はね)を閉じてじっとしている(写真2)。気温が上がると体温も上がり、活発に飛び回る。だから、キタテハが飛び始めると「春だなあ」と実感する。
 キタテハの幼虫はつる植物のカナムグラ(写真3)の葉を食べる。カナムグラの新葉が出る頃に産卵し次世代にバトンが渡される。

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 キタテハ Polygonia c-aureum (タテハチョウ科)

 カナムグラ Humulus scandens(アサ科【A】、クワ科【E】)

 【A】:APG体系、【E】:エングラー体系

 


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