No.1600 2018/4/21(土)

 春の山の観察会にて


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 清和県民の森にて山の学校「春の山の生きもの」を行った。山は例年にない高温で花期が早まり、本来ならミツバツツジの見ごろだがすでに終わっていた。参加者は思い思いに小さな草花にも目をこらしていたのだが、私も気がついたことが。林道の足元の化石(写真1)。この山全体が約500万年前の海底の泥の地層でできているのだが、落ち葉の陰に隠れているのは、大昔の海底で穴をほっていたゴカイの巣穴である。顔を上げると道の傍にはキッコウハグマ(写真2)。葉が亀甲に似ているのでこの名があり、秋には白いかわいい花が咲くが、葉が横に列をなしているように見える。泥の層の中にはしばしばやや粗い粒火山灰の層が間に挟まるのだが、その層にそってはえてるのかな??
 (岡崎浩子)

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写真1
生痕化石ロッセリア。真ん中に芯のような穴がある。
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写真2
キッコウハグマ。まわりは山をつくる泥の層。
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 キッコウハグマ Ainsliaea apiculata(キク科)

 


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