No.1601 2018/5/1(火)

 流れの化石


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 5月のはじめ下総台地(市原市)の地層調査に行った。この地層は約30〜10万年前の浅い海(古東京湾と呼ばれる)でたまった地層で、貝化石が豊富に産出する(写真1)。この場所ではタマキガイや絶滅種のトウキョウホタテなどが見つかった。地層に見える白い線は火山噴火で噴出した小さい軽石でできている。この線模様は海の流れが海底の砂が動かしてできたものである。地層の調査を終えて、ふと田んぼをみると二羽のカルガモが(写真2)。こんな開けた場所のどこで営巣しているのだろうか。意外な出会いだった。

 (岡崎浩子)

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写真1
白い斜め模様はトラフ型斜交層理と呼ばれる地層の堆積構造。
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写真2
田んぼの草をついばむカルガモ。
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