No.1615 2018/6/15(金)

 ノシメトンボ


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 雨がパラパラと降る中、小川のほとりを歩いているとノシメトンボが杭の上で休んでいた(写真1)。ノシメトンボは北海道から九州まで広く分布しており、普通に見られるアカトンボの仲間である。アカトンボの仲間で翅の先端が褐色をしている種は、他にもコノシメトンボ、リスアカネなどがいる。名前からするとノシメトンボはコノシメトンボと近い仲間だと考えてしまうが、最近のDNAを使った解析によると、実はリスアカネに近く、コノシメトンボとは遺伝的に遠い仲間であることがわかってきた。名前が似ているからと言って近い仲間とは限らない良い例である。顔についた水滴(写真2)をなんとか拭おうとしている姿がなんともかわいらしい感じがした。

 (後藤亮)

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写真1
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写真2
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 ノシメトンボ Sympetrum infuscatum(トンボ科)

 コノシメトンボ Sympetrum baccha(トンボ科)

 リスアカネ Sympetrum risi(トンボ科)

 


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