No.1626 2018/8/3(金)

 太東埼と砂浜


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 太東埼は九十九里浜の南端だが、近年、その北部の海岸浸食が進んでいる。九十九里浜はもともと北の屏風ヶ浦と南の太東埼の海食崖から砂が供給されてできた砂浜である。ところがどちらも消波堤や漁港が整備されて砂の供給が減り、全体に浜は痩せていっている(写真1)。このあたりでは砂は防波堤やヘッドランド(T字型に海岸に突き出た人工岬)の周りに部分的にたまっているのがよく分かる(写真2、3)。

 (岡崎浩子)

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 写真1
 一宮川河口の一宮パーキングエリア。護岸(この場合は砂嘴)のための消波ブロックが設置されている。
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写真2
太東漁港のすぐ西の太東海水浴場。
漁港の防波堤の裏側にあたり、砂浜ができている。
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写真3
漁港の裏の崖。漁港ができる前は波で削られていた丘陵だが、植物で覆われている。北の屏風ヶ浦の海食崖と同じ地層(上総層群)でできている。
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