No.1635 2018/8/31(金)

 オニヤンマ


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 湧き水がサラサラと流れているのを横目に見ながら林道を歩いていると、何匹ものオニヤンマが小川に沿って飛んでいくのを目撃した。オニヤンマはその大きさもさることながら、時折ホバリングする飛び方も特徴的だ。しばらく歩いていくと、近くの木につかまり休んでいる個体に出会った(写真1,2)。間近でオニヤンマの顔を見ていると、子供の頃、オニヤンマに指を噛まれて大変痛かったことを思い出した。くれぐれもうかつに手を出してはいけない。
 オニヤンマはギンヤンマやアオヤンマが属するヤンマ科ではなく、オニヤンマ科に分類される。日本にはオニヤンマ科は2種しかいない(もう一種は石垣島、西表島に分布するヒロオビオニヤンマ)。比較的よく見かけるトンボではあるが、実は近い仲間が日本にはほんとどいないトンボなのである。

 (後藤 亮)

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 写真1
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写真2
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 オニヤンマ Anotogaster sieboldii(オニヤンマ科)

 ギンヤンマ Anax parthenope(ヤンマ科)

 アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma(ヤンマ科)

 ヒロオビオニヤンマ Anotogaster klossi(オニヤンマ科)

 


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