No.1637 2018/9/14(金)

 フタトガリアオイガ


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 三島小付近にて。フヨウの葉の上に毛虫がいる(写真1)。これはフタトガリアオイガというガの幼虫で、フヨウなどのアオイ科植物の葉を食べる。畑のオクラの葉にもついていることがあるので、畑仕事をする人にはおなじみかも知れない。
 体長5センチほどで、背面中央に走る黄色い帯とその両側に並ぶ黒い斑紋が特徴(写真2)。写真2の幼虫の右端に見える赤い部分は尾端。まるでこちらに頭があるように錯覚する。こうした体色の配置には天敵の攻撃による致命傷を避ける効果があるのかも知れない。
 このガはヤガ科アオイが亜科に属するが、以前はコヤガ亜科に含められていて、「フタトガリコヤガ」と呼ばれていた。

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 フヨウ Hibiscus mutabilis(アオイ科)

 フタトガリアオイガ Xanthodes transversa(ヤガ科)

 オクラ Abelmoschus esculentus(アオイ科)

 


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