No.1638 2018/9/15(土)

 キノカワハゴロモ


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 観察会「山の学校144」の途中、三島神社付近にて。草の葉の上に止まる奇妙な昆虫を見つけた(写真1)。ぎょろりとした目玉がふたつ並んでいるように見えたのは水滴であった。折からの小雨に濡れながらじっと動かなかったのだろう。
 この昆虫はキノカワハゴロモという(写真2)。体長は約13ミリ。おなじみのアオバハゴロモ(写真3)の仲間なのだが、あまり似ていない。
 キノカワハゴロモは南方系の昆虫で、千葉県では2009年に鴨川市内で初めて記録された(宮野・立川, 2009)。その後、県北部でも相次いで見つかり、今では県内全域で生息しているようだ。

<文献> 宮野伸也・立川浩之.2009. キノカワハゴロモを鴨川市で採集.房総の昆虫 (43): 38.

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 キノカワハゴロモ Atracis formosana(アオバハゴロモ科)

 アオバハゴロモ Geisha distinctissima(アオバハゴロモ科)

 


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