No.1647 2018/10/20(土)

 河原の石から地震の化石?


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 小糸川上流(写真1)や志駒川の支流(写真2)の河床で拾った石(礫)に、葉脈状の模様があった。この模様は何?この石は川の周りの地層が削られて流れの中で丸い礫になったものである。割ってもこの模様はあるので、泥層のある程度広い範囲にこの模様はできているようだ。周りの地層は約600万年前、深い海でたまった泥が固まって地層になったものである。当時の泥の海底で何が起こったのだろう?
 これはベイン構造(vein structure)と呼ばれるもので,深い海にたまった泥の表面が振動で揺らされた時にできると考えられている。もしかしたらこれは約600万年前の巨大地震の化石(痕跡)?

 (岡崎浩子)

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 写真1
 黒い筋は周りよりも細かい泥が入りこんで筋をつくっている。
 三浦層群天津層。
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 写真2
 礫を割っても筋がみられる。茶色くなった部分は礫の割れ目に水が入ってできたサビ。
 三浦層群天津層。(後藤研究員採集)
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