No.1653 2018/11/16(金)

 アナグマ


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 三島小の校庭でアナグマに遭遇した(写真1)。タヌキに似ていて混同されやすいが、タヌキはイヌ科、アナグマはイタチ科に属する。顔を正面から見ると、目の周りが黒いところはタヌキと似ているが、アナグマの場合は目の周りの黒い帯が左右に2本ほぼ平行に走る(写真2)。タヌキの場合は黒い部分が漢字の「八」の字の形になる(写真3;標本)。
 観察していると、地表に落ちたカキの実を夢中で食べている(写真4)。校庭のカキの木の下にはたくさんの実が落ちていて、えさ場になっているようだ(写真5)。アナグマは基本的には夜行性だが、冬眠前のこの時期、栄養を貯えるために日中も食事に出て来たのだろう。
 房総の山のフィールド・ミュージアムのニュースレター『しいむじな』は、このアナグマの方言名から名前をいただいた。私たちにとって特別な動物に出会えてうれしかった。

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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写真5
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 アナグマ Meles anakuma(イタチ科)

 タヌキ Nyctereutes procyonoides(イヌ科)

 


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