No.1655 2018/12/05 (水)

 マユハキタケ


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 房総丘陵の一角にて。枯れた木の株に小さなキノコが生えていた(写真1)。これはマユハキタケのようだ(写真2)。以前、奄美大島の森でやはり枯れ木の株に生じたマユハキタケを見たことがある(写真3)。色や形状が少し違うが、刷毛(はけ)のような独特の形には見覚えがあった。
 マユハキタケは国外ではジャワ、ボルネオ、スリランカ、北米〜南米と広い分布域を持ち、日本では関東以南に分布が知られている。房総丘陵はその北限に近い。奄美大島の森で初めて出会ったキノコに千葉で再会できるとは感激である。
 マユハキタケの名は、化粧道具の「眉掃き」から来ているそうだ。「眉掃き」とは、顔全体に白粉をはたいた後、眉に付いた白粉を掃き落とすための刷毛のこと。キノコのおかげでこの化粧道具のことを初めて知った。

 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 マユハキタケ Trochocoma paradoxa(マユハキタケ科)

 


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