No.1695 2019/5/10(金)

 ヒメウマノオバチ


dummy

 三島小の校庭にて。ウメの幹にとまったハチを見つけた(写真1)。体長は2センチ強といったところ。体色は黄色であめ色の翅に黒い紋がある(写真2、3)。この個体は雌で、長い産卵管を持つ。

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy
写真3
dummy
dummy

 近縁のウマノオバチは10センチ以上にもなる極めて長い産卵管を持つことで知られ、材の中にいるシロスジカミキリなどの大形のカミキリムシの幼虫に卵を産み付ける。ヒメウマノオバチの産卵管はそこまで長くはないが、やはり材の中のカミキリムシなどに産卵するのだろうか?
 観察していると、幹にあいた直径7ミリほどの穴に興味があるらしく、穴の周りをうろついたり(写真4)、穴に身体を突っ込んだりしていた(写真5)が、産卵する風はなかった。このようにして産卵する相手を探しているのだろうか。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真4
dummy
dummy
写真5
dummy
dummy

 ヒメウマノオバチ Euurobracon breviterebrae(コマユバチ科)

 ウマノオバチ Euurobracon yokahamae(コマユバチ科)

 シロスジカミキリ Batocera lineolata(カミキリムシ科)

 


ニュース一覧へもどる