No.1709 2019/06/26(水)

 ケイワタバコ


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 清澄山系にて。渓谷の林道沿いでケイワタバコの花が咲き始めた(写真1)。先週はまだほとんど咲いていなかったので、ようやくケイワタバコの開花シーズンに入ったようだ。

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写真1
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 房総丘陵では、ケイワタバコは湿り気のある岩壁に群生する(写真2)。大きな株では20〜30個の花を咲かせることもあり(写真3)、崖全体が赤紫色の花で彩られ、それは壮観だ。

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写真2
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写真3
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 ケイワタバコの花は赤紫色で5裂する星形の花冠で、中心付近には5つの黄色い模様があり、花の中央奥から雌しべと雄しべがのぞいている(写真4)。

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写真4
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 横から見ると花は浅い筒型であることがわかる(写真5)。花茎やがくには毛が密生している(写真5)。この毛が「ケイワタバコ」の特徴で、基準変種の「イワタバコ」にはこの毛がない。この日、ケイワタバコが満開だったのは比較的日当たりのよい岩壁で、日陰の岩壁に生えたケイワタバコはまだほとんどつぼみであった(写真6)。あと半月くらいは花が楽しめそうだ。
 (尾崎煙雄)

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写真5
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写真6
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 ケイワタバコ Conandron ramondioides var. pilosus(イワタバコ科)

 イワタバコ Conandron ramondioides(イワタバコ科)

 


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