No.1725 2019/08/29(木)

 ヒメカマキリ


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 清澄山系にて。木の幹を歩く昆虫が目に止まった(写真1)。体長は2センチ半ほど。これはヒメカマキリの幼虫だ。まだカマキリらしさが足りないが、鎌形の前脚でカマキリの仲間とわかる。

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写真1
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 樹皮に溶け込むような色彩と模様は見事な擬態だ(写真2)。背中に2対ある緑色の爪のようなものは未発達な翅で、「翅芽(しが)」という。もう一度脱皮して成虫になるときに、翅芽が伸びて立派な翅になる。

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写真2
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 カマキリらしい大きな複眼(ふくがん)をもつ(写真3)。その複眼にまで褐色のまだら模様があり、樹皮に擬態していることに驚かされる。

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写真3
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 ヒメカマキリはもうすぐ成虫になり、9月から12月ころまで見られる(写真4)。
 (尾崎煙雄)

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写真4 2017年12月撮影
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 ヒメカマキリ Acromantis japonica(ハナカマキリ科)

 


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