No.1743 2019/11/15(金)

 クコ


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 君津市立三島小学校の運動場の脇にはクコの木が生えている(写真1)。高さ1メートルほど。植えられたものか、自然に生えたものかも定かではない。クコは全国に分布しよく道脇などに野生しているので日本の植物のような顔をしているが、おそらく古い時代に渡来した中国原産の帰化植物であると考えられる。

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写真1
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 クコといえばその実の方が知られているだろう(写真2)。長さ1センチほどの楕円形の赤い実は、そのままでも食べられるし、干して杏仁豆腐に載せたりもする。

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写真2
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 クコの花は夏から秋にかけて咲く。長さ1センチほどと大きくはないが、紫色の可憐な花だ(写真3)。

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写真3
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 筒状の花から5本の雄しべと1本の雌しべが突き出している(写真4)。咲き終えた花は茶色く枯れ(写真4左)、やがて小さく緑色の若い実がふくらみ始める(写真4中央やや左)。この若い実はナスの若い実と似ていて、クコがナスの仲間であることが納得できる。
 (尾崎煙雄)

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写真4
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 クコ Lycium chinense(ナス科)

 


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