No.1753 2019/12/18(水)

 チリメンタケを食う幼虫


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 房総丘陵にて。エノキの倒木に生えたキノコ(写真1)。チリメンタケだ。長径10センチほどの半円形で、色は白く、表面には年輪のような縞模様がうっすらと見える。

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写真1
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 やや硬いゴムのように弾力のある質感で、裏側には細かな穴がたくさんあり、スポンジのように見える(写真2)。

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写真2
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 裏面の穴は不定形で、細長いものや屈曲したものもあり、全体として迷路のようだ(写真3)。

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写真3
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 めくって見たキノコの根本部分に何かの幼虫がいることに気づいた(写真4)。体長8ミリほどで、甲虫の仲間であることしかわからない。

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写真4
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 幼虫の身体は白く、頭部はあめ色(写真5)。身体の側面には敷石状に突起が並んでいる。

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写真5
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 脚は痕跡的で、歩くことはできそうにない(写真6)。

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写真6
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 頭部の先端には立派な大あごがあり、これでキノコをかじって食べ、トンネルを掘るものと思われる(写真7)。

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写真7
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 これが何の幼虫なのか、羽化するまで飼育して確かめてみようと思う。
 (尾崎煙雄)

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 チリメンタケ Lenzites elegans(タマチョレイタケ科)

 


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