教室博日記 No.1811

 2020/06/04(木)

 オオメホソチビドロムシ

 清澄山系にて。この日、水がしたたり落ちる岩かべや苔の上で、オオメホソチビドロムシをたくさん見つけることができた(写真1)。チビドロムシ類は水中を泳ぐことはないが、湿った環境に生息するので、ゲンゴロウなどと共に水生昆虫の図鑑に登場する甲虫のなかまだ。体長は3〜4ミリほどで、薄暗い湿った場所にいるのでよくよく気を付けないと目に入らない。

コケの上のオオメホソチビドロムシ
  • 写真1

 この日は良いお天気だったからか、付近の乾いた石の上でも活発に動き回っていた。近づくとすぐに飛び立ってしまい、じっとしてくれない。一見地味な色だが、よく見ると上翅は金色の毛に被われ、一部にオパール色に光る毛が淡い模様を描いている(写真2)。

湿った岩の上のオオメホソチビドロムシ
  • 写真2
  • オオメホソチビドロムシ Cephalobyrrhinus japonicus (チビドロムシ科)

(斉藤明子)