教室博日記 No.1833

 2020/07/16(木)

 ハスオビヒゲナガカミキリ

 清澄山系でハスオビヒゲナガカミキリを見つけた(写真1)。この種は体が細長く、上翅に逆ハの字の紋を持ち、頭部では左右の触角の付く位置が接近しているのが特徴のカミキリムシである。個体数はそれほど多くはなく、見つけるとうれしいカミキリだ。体長は1センチほどだが、前に伸ばした触角は雄で体長の4倍にもなる(写真の個体は雌で、触角は体長の約3倍)。

触角を前に伸ばして葉の上にとまるハスオビヒゲナガカミキリ
  • 写真1

 触角が長いことで知られるカミキリムシ科の中で、この種は特に長い触角を持つ。昆虫の触角は臭いや動きを感じるセンサーの役割があるが、こんなに長い触角でこの虫は何を感じているのだろうか。

  • ハスオビヒゲナガカミキリ Cleptometopus bimaculatus(カミキリムシ科)

(斉藤明子)